電気ビル物語その6 昭和11年の電気ビルと大和
掲載の写真は、電気ビルに永い間眠っていた旧ホテル時代にラウンジに掲げられていた「昭和11年(推測)電気ビル完成を祝って呉羽山山頂から撮影した富山市街」のものです。
戦前に建築された建築物が克明に記録されています。大きな建物としては左から電気ビル、NHKのアンテナ、富山県庁、本願寺、そして大和富山店。
今日、戦前から共に富山の発展を見守ってきた西町大和の最後の営業日になりました。ほとんど富山を焼き尽くした大空襲にも焼け残り、復興富山のシンボルとして共に活躍してきた電気ビルもきっと寂しい思いをしているのではないでしょうか。永い間本当にお疲れさまでした。
この頃の建物について…
神通川廃川地には昭和9年には神通中学校、10年には富山県庁、武徳殿、NHK富山放送局、11年には富山電気ビル、昭和会館、日本興業銀行富山支店がそれぞれ完成し、急激な変貌を遂げていった。そして11年4月15日から6月8日までの55日間にわたり、現在の富山市役所の敷地で日満大博覧会が華やかに開催された。